Erongo Mountain

Erongo Mountains,NamibiaFluorite

Erongo, Omaruru District, Namibia

34mm22mm15mm  Largest = 11mm

ex.J&S Mommers Collection

 

ナミビアの有名産地・Erongoの緑色な蛍石。

私の中ではエロンゴの蛍石の代表的カラーはこの手の緑色です。

 

形状や黒めのファントムの入り具合は、もはや入手困難著しい"Alien Eye" Fluoriteと似通っています。これをエイリアンアイと言ってしまうのは少し言い過ぎであり、あくまでエイリアン・アイっぽいものとして扱うべきかなのか、それとも”Ailen Eye”と言い切ってしまっていいのか。

入手してからずーっと悩んでいる標本。恐らく今の市場だと、エイリアン・アイと表記されるのだろうと解釈はしています。

 

さておき、そういったタイプ云々、薀蓄云々を抜きにしても透明感のあるエメラルドグリーンと裏側についている真っ白な曹長石のコントラストが美しいです。

 

Erongo Mts.のペグマタイト(だったはず)は蛍石やベリル、ショール様々な鉱物で有名な産地ですが、蛍石のみに着目してもいろいろな変わり種を現在進行形で提供してくれています。

08年にでたエイリアン・アイや、09年のセプターフローライト、ほかにもスピネル式双晶が出たりと本当にお宝が詰まっております。

そのOne time find物を後から手に入れようと思うと、血のにじむような努力的何かが必要とされるわけですが。(そして資金力も)

 

Erongo Mountain, Erongo Region, Namibia

25mm×22mm×17mm

 

クリアなグリーンに黒いファントムが綺麗なエロンゴらしい蛍石。

角度によってはエイリアンアイに見えなくもない、でも本家本元のエイリアン・アイとはやっぱり違うpseudo Alien Eye fluoriteとでもいうべき蛍石。少しでもエイリアン・アイに似ていればエイリアン・アイと称してしまいがちな現状はちょっと如何なものかとも思うところではあります。

ちなみに玉滴石がこそっとついており、ブラックライトを当てると黄緑色に怪しく蛍光してくれます。エロンゴではよくある共生の一つですね。

 

エイリアンアイに限らずこういった透明度や発色の良いエロンゴの蛍石はここのところ見かける機会が減りつつあります。Okorusu鉱山の蛍石も今後先細りとなってゆくのでしょうから、アフリカの蛍石といえば南アという時代が近づきつつあるのかもしれません。

ミニチュア&サムネイルコレクターからの放出品。

(7/14/2016)

Erongo Mountains, Erongo, Omaruru District, Namibia

65mm×40mm×40mm  Largest = 26mm

 

Erongo山の蛍石。

純白の曹長石をベースに、鉄電気石、そして緑系統の蛍石がの組み合わせ。

 

蛍石の色合いはすこし複雑で、中心は紅茶のような色合い、メインは濃緑、そして外側が一部うっすらと紫色と混ざり合っています。

そのためか見た目は緑の中心が黒といったファントムにも見えます。

 

形は六面体+八面体となっていますが、結晶によってどちらがメインか若干異なる模様。

今までErongoの蛍石を幾つか見てきましたが、この産地のカラーとしては緑がメインのもの又は紫がメインの物のどちらかが多く、それに無色透明や茶色~黒に近い色合いが噛み合うという印象をうけます。そして極々まれに青い蛍石を見かけることもありますが、黄色は見たことがないような。

ですので形・共生鉱物は勿論ですが、特に色合いは産地の特徴をよくとらえているのではないでしょうか。

 

余談ですがこれ、”純白の曹長石に水晶、そしてこれぞエイリアン・アイ フローライト!!”という標本を購入した際に業者側の手違いで紛失されるという、嘆くしかない事故のお詫び的な何かとしてやってきた標本なのです。

見ると哀しい記憶が呼び起されますが、それはそれ、これはこれで綺麗。

そして結局別のエイリアン・アイ フローライトを買うのであった。

(4/24/2016 追記)

 

Davib East Farm, Karibib District, Erongo, Namibia

Miniature Size

Ex. Herre Zondervan Collection

 

紫で網がけされた緑色の蛍石が長石にささった標本。

それと白雲母や金属光沢の判別できない鉱物が共生しています。コントラストやバランスが美しいですが、ベストビューは別アングルかもしれません。

 

産地は以前のコレクターのラベルに従ってDavib East Farmとしましたが、漠然ととらえるならErongo Mt.もの。エロンゴは全盛期に比べれば最早…とはいうものの、依然良質な標本が入手可能な産地です。蛍石コレクターならぜひ一つはコレクションに入れてほしいと思います。沼です。

ところでふと気が付けば我が家にあるこの地の蛍石、すべて緑色系統だったんです……紫は、あの、どこに……

(2017/7/22)


Erongo, Omaruru District, Namibia

21mm×15mm×12mm

Ex. Stefan König collection Mined c. 2009


Erongoの蛍石の変わり種。通称"セプター・フローライト"。

水晶などではよくあるセプター(笏)タイプとよく似た見た目で、またの名を松茸みたいなやつとも。


上が無色に近い色合いで、柄の部分は緑色になっています。

色の組み合わせとしてはクリームソーダですね。

このタイプの標本の典型的な色合いで、一部のものには柄の部分に紫色が混じることもあります。(これにもほんのちょっぴりだけ紫あり)


実のところ元々こんなヘンテコリンな形だったのではなく、元あった蛍石の結晶がエッチングをうけていく過程でこんな形になったんだとか。八面体のような部分は元々の結晶面の一部のようです。2008年から2009年の間にワンポケットだけあいたのだとか。

似たような過程を経るもので有名なものには、アメリカ・テネシー州のElmwood鉱山の蛍石があります。



Okorusu Mine

Okorusu Mine, Otjiwarongo District, Otjozondjupa Region, Namibia

Ex. Art Soregaroli Collection

33mm×32mm×28mm

Okorusu鉱山の典型的かつクラシックな標本。
光源を用意しなければ暗め青いだけの蛍石と言った風情ですが、ほんのちょっぴり光にかざすだけで綺麗なティールブルー(鴨の羽色)とそのファントム、緑色と紫色の混ざり合った極彩色をみせてくれます。この極彩色ゆえにOkorusuの蛍石は容易にOkorusuの蛍石だろうと推測でき、蛍石界のユニークなのかも。

Okorusu鉱山の発見はドイツ領南西アフリカ時代で、1920年代前後から少量ではあるものの蛍石の採掘がおこなわれていたとのこと。
緑や青、紫が混じった複雑な色合いをなすものが多いですが、黄色単色やワインレッドと黄色のファントムが独特の物なども存在しています。

形状としては立方体式の結晶が多く、物によっては角が階段状になっているものも。
この有名なナミビアの蛍石鉱山も近年閉山の話がでまわっており、蛍石を集めるにも世知辛い世の中と感じざるをえません。

なおこの標本から、撮影環境を大幅に更新しました。慣れません。
(3/31/2016)

Fluorite from Okorusu Mine

Okorusu Mine (Okarusu Mine), Otjiwarongo District, Namibia

30mm×25mm×15mm Largest = 12mm

 

有名産地であるナミビア・Okorusu鉱山の緑色蛍石。

パッと見はRogerley鉱山の蛍石に近い緑色で最大で12mmの結晶。

なかなか写真にうまくとれなかったのですが、なんとかそれらしく写ったものを見るとビリジアンに近いグリーンを主体に、結晶の端はちょこっと紫に色づいているのがわかりました。

 

Okorsusu鉱山は1920年前後に操業開始しており、88年から現在までOkorusu Fluorspar社が操業しています。

この鉱山は青緑色の蛍石や、ワインレッドの蛍石などが多く、複雑なファントムを持つものも見た感じ多いです。