ニューメキシコ州の蛍石

 

ニューメキシコ州の蛍石はBingham又はBlanchard鉱山の青~紫色の蛍石が有名ですが、他にもMex-Tex鉱山や紫色の八面体結晶で有名なthe Pine Canyon depositなどが知られています。

 特に現状で流通しているアメリカの青い蛍石のうちの何割かはこのBlanchard鉱山を含むthe Hansonburg minig地区のものだと思います。

ただこれら以外にも面白い蛍石を産出する鉱山がわりとあり、集めるとこれまたキリがなさそうな産地でもあります。

 


Blanchard Mine

Blanchard Mine Fluorite

Blanchard Mine, Bingham, Hansonburg District, Socorro Co., New Mexico, USA

25mm×15mm×15mm

 

独特の青~青紫色で有名なBlancahard Mineの蛍石です。

ただしワンコインのミニチュア普及品。

そのうちもうちょっと良いものを手に入れたらそちらに差し替えます。と、いつも思ってはいるものの、その前にほかの産地の物ばかりを買ってしまうという個人的には不憫な産地。

ここの産地はスリガラス状の表面をしていることが多いのも特徴。

また紫外線で青紫色に蛍光する一方、日光や紫外線下に放置しておくと褪色しやすい産地の様です。

 
小さいながらも涼しげな青色がのっており、一応この産地の標準的な色という感じでしょうか。

 

追記:この産地の蛍石はどうやら写真写りが良いみたいなので、実物と写真の差でガックリなんてことも稀によくあります。


Royal Flush Mine

Royal Flush Mine Fluorite 蛍石 アメリカ

クリックで大きくなります


Royal Flush Mine, Garden Spring Canyon, Bingham, Hansonburg District, Socorro Co., New Mexico, USA

42mm×32mm×40mm  Largest =18mm

 

ちょくちょく見かけるRoyal Flush鉱山の青色蛍石。

 

水晶の母岩上に大小十数個の青色蛍石が表裏両面についています。

同じニューメキシコ州のBlanchard鉱山の青色蛍石と比べると、色も綺麗なマリンブルーで照りも良く魅力的。

よく見ると数本の濃青色ゾーニングや、hexoctahedral(三枚目)になっていることがわかります。

 

このRoyal Flush鉱山も鉛を目的とした鉱山で、前述のBlanchard鉱山と同じくBingam,New Mexicoに位置しています。

Blanchard鉱山よりも鮮やかな青色蛍石を産出するようで、その分人気も高いが13年のデンバーショーで良品が一定数放出されたようです。これもそのうちのひとつ。



Mex-Tex Mine

Snake Pit Group, Mex-Tex Mine, Bingham, Hansonburg District, Socorro Co., New Mexico, USA

43mm×33mm×22mm

Ex. Carolyn Seitz Collection #F476


NM州のわりと有名なMex-Tex鉱山の蛍石。

色合いはシーブルーが一番近いだろうか。ただ写真にその色合いをはっきりととらえるのが難しく(100枚くらい撮ってはみたんですけどね。)、どうしても青色が強い写真になってしまった。

実物はちょっとだけ緑が差していて、端っこはちょっとだけ紫色というなんというか。

とってもとらえづらいパステルカラー。

この鉱山の例にもれず、ほぼ六面体の結晶で表面がざらっとエッチグをされていています。


Mex-Tex鉱山は有名なBlanchard鉱山の2kmほど北に位置していて、無色~パステルグリーン、パープル、ブルーなどの色合いの蛍石を産出します。

表面がざらざらっとエッチングを受けていたり、丸みを帯びたものが多い印象です。

ちなみに Carolyn Seitzという女性のコレクションは今年2014年に、結構いろいろな店舗で売りに出されているのを見かけまして、もしかしなくてもコレクション放出したのでしょうかね。


Last Chance Mine

last chance mine fluorite 蛍石 アメリカ

Last Chance Mine, Gila Fluorspar District, Grant Co., New Mexico, USA

75mm×50mm×39mm

 

NM州の緑色をした八面体蛍石。

暗めに写ってしまいましたが、透明感のある割と綺麗めな緑色。

八面体の表面は微細なステップとなっており、白く写る微細な水晶との組み合わせはちょっぴり雪化粧の山にも見えます。

(またの名を宇治金時カラー)

バックライトを当てあげると鮮やかなライトグリーン。

 

Last Chance Minetとカッコいい名前の鉱山ですが、産出する蛍石は緑色の多かれ少なかれステップを伴った八面体が多い感じのようです。

New Mexico州の蛍石というとどうしてもBlanchard Mineの様な青いものを想像してしまいますが、こういうのもあるのよ~というこで一つ。


Galena King Mine

galena king fluorite

Galena King Mine, Tijeras Canyon District, Bernalillo Co., New Mexico, USA

45mm

 

ニューメキシコ州、GalenaKing鉱山の青色蛍石(劈開片)

あくまで劈開片ですのでお値段も野口さん一枚未満のなのですが、目を引く濃青色だったので記事化しました。

同じNM州のBlanchard鉱山とは違った系統の青色で、色だけならこちらの方が好きだったりします。

 

この鉱山は、そのGalenaという名が示す通り方鉛鉱つまり鉛を目的とした鉱山ですが、方鉛鉱以外にも、重晶石や蛍石などを産出しています。

実のところ、この産地の蛍石は黄色や紫がメインのようです。それに、青色でしっかりとした結晶をなすものはレアもののようで、中々手に入らない。

 

追記:記事作成時から半年の間にこの鉱山の結晶(母岩付)の標本を数点みましたが、やはり色が今一つ…手ごろな価格で色も良く、形も追及するとなると厳しいようです。