ペルーの蛍石

  思い浮かぶのは、緑でしょうか?あるいは紫色?それともピンクの八面体でしょうか? 

そうどれもペルーの蛍石としてはよくある色と言えますし、ほかの国と見比べても遜色のない、あるいは優れた色・形・共生で蛍石コレクターを楽しませてくれます。

 

 1980年代に産出したHuanzala鉱山のピンク蛍石は蛍石コレクターの一つのあこがれと言ってもよいでしょうし、Huayllapon鉱山を含むPast Buenoの水晶やマンガン重石と共生した緑~紫の結晶は今日の市場でも見かける機会の多いものではないでしょうか。

またMundo Nuevo鉱山の蛍石標本も見かけることがあります。 日本語に訳すると"新世界"鉱山、なんともらしいネーミングですね。

 

 一方で幾つかの書籍にも記載されているように、ペルーの蛍石産地は往々にしてミスラベルや産地の混同が見受けられる点には注意が必要です。


Huayllapon Mine

Huayllapon Mine (Huallapon Mine), Pasto Bueno, Pampas District, Pallasca Province, Ancash Department, Peru

Mined in March/2015

90mm×35mm×25mm

 

透明で白みのある水晶、そのトップにミント色の蛍石がのった標本。

形といい、色といいよい対比の見栄えの良いものです。 撮影する分にはミントカラーと白系統という組み合わせは難しいのですが。

 

透き通ったミント色の蛍石はもちろんですが、個人的には横に張り出した細い水晶の山々がツボです。蛍石の結晶はよく見ると角がHexoctahedronのmodification。ダメージではないのです。

 

Huayllapon鉱山はペルーの蛍石産地として有名なPast Buenoに存在し、1980年代から継続的に標本を世に送りだしているところです。

蛍石コレクターとしてはミントカラーの結晶をイメージしやすいかと思いますが、無色や紫のものも見かけます。そして菱マンガン鉱やマンガン重石、水晶の産地としても著名なところかと思います。